宇宙世紀0080、グラナダの小さなパーツ供給業者の物語。
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目次(index)
#12: A&PザクIIカスタム(ver2.20)
ジオン残党Rタイプのパイロットは、自治体警察に連行されて行った。また、Arata & Parnters(A&P)が捕獲した、ほとんど無傷のRタイプも、グラナダ自治政府の戦力として買い取られることになった(エレーンのボーナスが確定した)。

A&Pのガレージには、押収したゲルググ右足のモジュールが残された。アラタと技師長ラリーは、手を取り合い、そのモジュールの周りを歓喜しながら飛び回っている。
#11: グラナダ自治区による応戦
戦後復興にある月面都市グラナダにも、自治区が出来ている。自治区政府にも、治安維持のためにモビルスーツが16機配備されている。MS-06FザクII(ザク)の標準仕様が10機、ジム(RGM-79)が5機であり、高価なゲルググは1機しか配備されていなかった。

グラナダ工科大学への攻撃は想定内で、工科大学のそばに配備されていた3機のザクと1機のジムによる反撃がはじまる。攻撃側のジオン残党はRタイプ(高機動型ザクII)2機、MS-14Aゲルググ1機。
#10: グラナダ工科大学への攻撃
的(まと)はグラナダ工科大学(Technische Universiteit Granada)だ。クリーン・スーツを脱ぎながら、アラタはそう思った。

1年戦争の影響によって、主に地球圏で流通していた通貨「アースダラー(Earth Dollar)」や、主にスペースコロニーで流通していた通貨「ハイト(Heitt)」の下落は激しかった。こうした環境においては当然、金に代表される稀少金属の「現物」の価値が相対的に高まる。
#9: 動力パイプ装甲内収納カスタム
クリーン・ルーム(空気清浄度が高度にコントロールされている部屋)の中に、2人の男性がいる。人体からの発塵を抑えるためのクリーン・スーツに身を包んだ、Arata & Partners(A&P)Founder(創業者)のアラタ・ファン・ダイク(Arata van Dijk)と技師長ラリー・チェン(Larry Cheng)である。

ここ数日の2人は、ザク向け・新型の動力パイプのボトルネック(エネルギー流量を制限してしまう部分)を解消するための「新素材」を多数テストしていた。計器に映し出されるグラフは、original(現状)と書かれラインをcurrent(今、テスト中のもの)が上回っていない。
#8: 動力パイプの装甲内部への収納
Arata & Partnersのガレージには、2機のザクがある。どちらも光沢のない濃紺色をベースとしており、肩とふくらはぎの部分に「A&P」というロゴが白抜きで入っている。この2機のザクには、ザク特有の機外に突き出た「動力パイプ」がない。しかし、これらは旧型ザクではなく、ベースになっているのはMS-06FザクII(ザク)である。
#7: 復興作業の中で
1年戦争開戦直後、宇宙世紀0079年1月4日に、ジオン軍によってスペースコロニー(アイランド・イフィッシュ)が地球に落とされている。これは、地球連邦軍総司令部「ジャブロー」の破壊を目的とした作戦(ブリティッシュ作戦)であったが、連邦軍の地上からの攻撃を受けてコロニーは大気圏突入後に空中で崩壊した。
A&P Management: 競争の戦略
はじめまして。管理担当のダグ・アダムスです。スペースコロニーのロンデニオンで生まれ育ち、そこの大学で商学と経営学を学びました。その後は、大企業の経営管理部門を転々として、大企業が嫌になり、今に至ります。

こうした背景から、A&Pでは、経営企画、ロジスティクス(物流)、財務経理、契約法務などを担当しております。

エレーン:「えー、朝から晩まで部品の梱包してるだけじゃんwww」
#6: 試作機 vs. 量産機
1年戦争(宇宙世紀0079年1月3日〜0080年1月1日)わずかな期間に、おびただしい数のモビルスーツが開発され、実戦投入された事実をどう見るか。ここで、モビルスーツ産業に身を置く技術者としてのレベルがわかる。

この事実は、1年戦争中に開発された「新型」は、そのほとんどが「試作機」であることを意味している。このように短期間で試作機を作るということは、わかりやすい表現をすれば「1点モノ」を作るということである(実際には、こうした試作機は、保守パーツ込みで3〜5機作られる)。
#5: ザクへのこだわり
他のモビルスーツの台頭により、ザクは徐々にジオン公国の主力兵器の座から降りていった。特に、宇宙世紀0079年10月(終戦協定が締結される2ヶ月前)に投入されたMS-14Aゲルググの性能はザク一般のそれを圧倒しており、この流れは加速する。

以前ザクに乗っていたパイロットたちも、徐々にザクではない他のモビルスーツに乗り換えることになる。そうしたパイロットたちが、今度は新型モビルスーツのための改良パーツをアラタに求めてきたのは当然である。
#4: Arata & Partners
アラタ・ファン・ダイクは、ツイマッド社が陸戦用モビルスーツMS-09ドムの開発をはじめるころ、ツイマッド社を退社している。

ツイマッドによる退社引き止めから逃げるようにして、アラタは戦火の中、様々なジャンク部品を改良・再生する「非公式なパーツ屋」をはじめた。ただし、どういうわけかザク専門。
A&P Selects: KING JIM 「ポメラ」 ジオン軍モデル DM11G
こんにちはー。A&P広報・渉外担当のエレーンです。

今回が記念すべき「A&P Selects」のオープンになります!

うちは基本的にザクしか扱わないというポリシーなのですが、ザクっぽいものも・・・狙います(笑)

で、今回はポメラです。これはザクですよ、ザク。梱包だって、ほら。
#3: MS-06FザクII(ザク)
ツイマッド社にいながらも、ジオニッック社の高い推進装置開発技術に触れることになったアラタは、それ以降一度もアカデミック・ポスト獲得の夢をみたことがない。ジオニック社の技術に触れているほうが、大学にいるよりも技術的にずっとエキサイティングだったからだ。
#2: 推進装置分野における基礎特許
ツイマッド社は、後の世において「推進装置開発が得意」と言われることが多いが、その技術力のベースとなっているのは、先の金融機関が主導した調停によるOEM経験にほかならない。

結局のところ、モビルスーツの推進装置の開発において、本当に大きな貢献をしたのはジオニック社なのだ。これは、モビルスーツの推進装置分野における基礎特許は、そのほとんどがジオニック社のものであることを考えれば、明白な事実と言わなければならない。
#1: ジオニック社とツイマッド社
アラタ・ファン・ダイク(Arata van Dijk)が、ツィマッド社(ZIMMAD)の推進装置開発部門にフルタイムの研究員として配属されたのは、アラタが29歳のときであった。

地球連邦政府からの独立を準備していたジオン公国は、当時のアラタが勤務していたツィマッド社の競合、ジオニック社(ZEONIC)のMS-05BザクI(旧型ザク)を、圧倒的な物量差をもつ連邦軍に対峙するための主力兵器(史上初めての量産型モビルスーツ)として位置づけた。